無垢フローリング:3つの視点から考える理由
『おススメの床材はなんですか』と、聞かれると困ってしまいます。
床材をおススメするとしたら、個人の好みもあります。目的によって変わります。
いろいろな事を考慮して1つに選んでいくので簡単ではありません。
何を考慮して選ぶことがおススメかと言うと、
「キズの付き難さ」
「温もり・肌触り」
「色・幅」
といった3つの要素が、比較的判断しやすいと思います。
この3つからそれぞれ考えていきましょう。
目次
- キズの付き難さ
- 温もり・肌触り
- 色・幅
1.キズの付き難さ
天然無垢の床材は、樹種によって、堅い、柔らかいといった違いがあります。
この堅い、柔らかいといったことによって、キズの付き易さが変わります。
目次で書いた「キズの付き難さ」「温もり・肌触り」「色・幅」は相関関係にあり、何かをとると何かが無くなったりと組み合わせがあります。
例えば、堅い木を選べば、キズは付き難い代わりに、無垢材特有の温もりは減ります。
そして、肌ざわりは、合板フローリングほどではありませんが、冷たい感じがします。
キズが付きやすい、付き難いは木の密度に違いがあります。
成長が早い木(針葉樹)は木の中の『空気の隙間』が大きく、キズが付きやすい材種になります。
成長が遅い木(広葉樹)は木の中の『空気の隙間』が小さく、キズが付き難い材種となります。
針葉樹として代表される木は杉、桧、松(パイン)になります。
広葉樹として代表される木はサクラ、ケヤキ、チーク、タモになります。
成長が早いと製材にするサイクルも早いので比較的手に入りやすく、単価もお求めやすいです。
反対に成長が遅いと製材にするサイクルも遅くなるので、手に入りにくく希少になるため単価も高めになります。
2.温もり・肌触り
木は見るだけでも温もりを感じる存在ですよね。実際に木に触れると見る以上に温もりを感じます。
なぜ温もりがあるのかは、先ほどの「1.キズの付き難さ」でも触れた木の密度となる『空気の隙間』が影響します。
温かいと感じるのは、木が沢山の空気を含んでいるからです。
空気が断熱材となり、人の手や足の「温もり」を弾き返してくれるから、「温かい」と感じるのです。
しかし、キズが付き難い樹種というのは、断熱材になる空気の層も少なく、重たいので、人の手足の温もりを奪ってしまうのです。
といっても、接着剤で固めた合板フローリングと違って、堅く傷が付き難い無垢の床材であっても、温もりを感じられることは確かです。
肌触りは温もりと同じで、暖かいと感じる方が柔らかく、やさしい肌触りになります。素足で歩くのや、子どもが寝転がって遊ぶのにも適していますよ。
反対に堅い木だと肌触りがよくないのか?と言うとそうではなく、そこは同じ無垢の木になるので、堅い中にも木独特のやさしい肌触りがあります。
3.色・幅
無垢の床材を選ばれる方の多くは、色や、フローリングの幅も気にされると思います。
無垢の床材には、天然の樹木そのものの色や木目がついています。
杉や桧、サクラなどの白っぽい木が好きとか、ウォールナットやカリンといったこげ茶色っぽい木が好きというように分類されます。
また、90mmや120mmといった幅や、さらに広い150mmのフローリングが好きだといった好みがあると思います。
予算が許すのであれば、様々な高級な樹種も検討されるといいと思います。
傷が付き難い堅い樹種の床材は、価格が高い傾向がありますし、
幅が広い床材も、高級品である可能が高くなります。
色が濃い床材は、好きな人にとっては、格好いいものではあるのですが、綿ぼこり等の汚れが目立って、お掃除が大変と言えば、大変なのです。
例えで言えば車の色でしょうか。ブラックなどは汚れが目立ちやすいと言われますが、シルバーは反対に汚れが目立ちにくいと言いますよね。車の色と同じで、床の色も汚れが目立つ、目立たないがあります。
まとめ
最初に書いた通り、無垢の床材を選ぶ上でキズの付き難さ、温もりは同じものとなります
・温もりがあり、やさしい肌触り。キズが付き易い、色が白っぽい
・冷たさが感じ、肌触りが堅い感じがする。キズが付き難い、色がこげ茶
大きく分けてこの2種類が大きな違いとなりますね。
キズが付き易いとか、付き難いといった見かけ上のことが気にならないのであれば、温もりが感じられる樹種がいいのか、それほど温もりは、気にしなくていいのか?ご自身の好みで判断されるといいと思います。
オズコンセプトでは針葉樹として『岡山県西粟倉村産の杉』と『奈良県産吉野桧』を国産として用意しています。その他材種は沢山ありますので、自分好みの中から1番を選らべれますよ。
オズコンセプトは、無垢・珪藻土・漆喰・クロス・畳など手に触れるところは自然素材の内装材を使って家を建てている会社です。
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